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2013年6月10日月曜日

茜色の空

昨日の夕刻に、西の空が息を飲むような茜色に染まっているのに気づきました。それは、さも消え入る太陽が、最後の紅色を散りばめるような見事な色彩でした。
そういえば、かなり昔「茜色の坂」という小説を読んだ記憶があります。作家 船山 馨(ふなやま かおる) 氏自身の自叙伝であり、末期ガンに侵されて余命幾日と限られた主人公に託した小説です。最後の日々が茜色に染まった空に表現されたような記憶にあります。
その文体は、美しくも哀しい夕陽の印象と重なりました。
その色は、有終の美を表していました。



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