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2013年5月11日土曜日

色彩のない...

「色彩を持たない多崎つくると、その巡礼の年」、風変わりなタイトルの本が先月発行されたが、瞬く間にトップセールの記録を更新したというニュースを聞きました。
私は、まだ購入していなかったのですが、幸いにもすでに購入読了していた友人が貸してくれました。
借りた翌日に読み始めて、その日のうちに読了してしまいました。
それほど読みやすく、物語に没頭して、最後まで飽きることなく魅了させられました。これまでの彼の作品は日本人ばかりでなく、多くの外国人に幅広く親しまれています。
まさに、村上ワールド炸裂です。3年前には、一連の1Q84の3巻を読んで以来の村上作品です。
彼は現在64歳ということですが、その精神はまるで20代の大学生を感じさせ、自分もその中に引き込まれていくのが不思議です。しかも、ここ本には読んでいる間、音楽が聞こえてきて、カラフルなのです。
登場人物の「つくる」を通して、作家のいわば分身が人生の舞台で巡礼のような旅をしているのです。
過去をミステリアスに紐解きながら未来を占う...最後は読者に委ねる...
つくると沙羅同様に天悟と青豆がこれからどうなっていくのか、いつか読むのが楽しみです。


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