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2011年10月19日水曜日

気象異変

ロンドン(CNN) 地球温暖化の影響で多くの動植物の小型化が進み、いずれ人間の栄養源にも影響が及ぶかもしれない――。シンガポール国立大学の研究チームがこんな調査結果をまとめ、気候変動の学会誌に発表した。

それによると、温暖化と降雨不順の影響は、海中の微生物から地上の肉食動物に至るまで生態系の隅々にまで及んでいるという。同大学のデービッド・ビックフォード氏は、特に温度変化の影響を受けやすいカエル、カメ、ヘビなどの外温動物は、水中でも地上でも既にかなりの小型化が進んでいると指摘する。

研究チームは化石調査や実験などをもとにこの結論を導き出した。化石の調査では、約5500万年前に温暖化が起きた時期に甲虫やハチ、アリなどの昆虫が最大で75%も縮小していたことが判明。別の化石調査でも、ホリネズミ、モリネズミ、カリフォルニアのリスなどの動物が温暖化期に小型化していたことが分かった。
また、植物にも温暖化による小型化の傾向が見られたといい、その主な原因として、水の減少や土壌養分の減少を挙げている。

研究チームはさらに、人間への影響につい
ても言及している。魚を主なタンパク源とする人口は世界で10億人近くに上ると指摘。将来的には降雨不順のために多くの地域で耕作が難しくなると予想している。(CNN News)



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