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2010年9月30日木曜日

アニマルセラピー その2

今までに、ペットの飼い主がペットに向かって赤ちゃん言葉で話しかけているのを耳にしたことはありませんか?

私は、以前に、ある老婦人が、飼い犬に向かって、
「はい、いい子だったね~」 「こっちへおいで」 「あとで、おやつあげるからね」と、甲高い優しい声で話しかけているのを見て、不思議な気持ちでした。

しかし、それが今となっては、私や私の家族が、飼い犬に向かって、そのように話しかけているではありませんか!

私たちが、ペットに言葉を理解してもらえるように、ゆっくり、はっきりとした言葉がけをしがちなのは、面白いものです。
それは、人間は本能的に、自分たちより弱い立場の生き物を手助けしたり、護ろうとする気持ちがあるからではないかと察します。

(話題1)
ある老人ホームに歩けなくなり、ふさぎ込んで人とも言葉を交わさなくなった老婦人がいました。
ある日、ホームに介護犬がやってきて、その老婦人も出会いました。
彼女は犬が好きで、触りたいと思い、一生懸命になり、そしてとうとう自分の力で犬に近づき触れることができました。
その時、彼女の中にある生きる力がみなぎり、彼女の障害を打ち破り自分で歩くことができました。
彼女にとっては、犬が彼女の機能を回復するきっかけになって、治療効果をもたらしたのです。

(話題2)
私が犬を近所で散歩させている時のことです。
一人の老人が無表情に近づいてきました。
彼は、小さな身体と足をバタバタさせて歩いている私の犬に気づくと、「ちっちゃいのきたか、きたか!」といって、膝を折りながら笑顔になりました。
老人は、見知らぬ人でしたが、私に挨拶するのではなく、私の犬に話しかけてきたのです。
つまり、私の犬は、見知らぬ人との良い交流をしたのです。


このように、ペットは、人と人をつなぐコミュニケーションの名手ともいえます。
暮らしの中で、上手に付き合えば、ペットがいると、自然に心が打ち解けることもあります。
ペットとのよりよい暮らし、そしてより楽しい生活の時間をもてることが本当にありがたいと思いますよ。



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